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邂逅と解氷

今になって、些細なきっかけで仕組まれていた実家で起きた私への罠の実態を知り、本当の影の仕掛け人が誰だったのかが判明。

知らずに酷い思いをさせてしまっていた母に思わず連絡をとった。
電話番号は変わっていたメールアドレスは 変わっていなかった。
電話番号を教えてくれたので電話をかけた。

母は、
「生きていなさい。」
と、あの時以前と変わらぬ口調でそう言ってくれた。

およそ10年間の自身の過ち辟易し、自責の念に駆られて思わず涙が出た。

「生んでくれてありがとう。」
と、初めて母に言えた。

固いベッドで眠ってしまおうと考えていた自分を母が引き戻してくれた。
「生きているといろいろある。生きていれば乗り越えられる。生きていれば嫌な思いもすれば良い思いをすることだってある。だから生きていなさい。道は一本だけではないよ。」
と、そう言った。

2時間半も話してしまったけれど、10年近くの時間を埋めるには少なすぎる。

二人の爺さんが生きていたら、きっと半日以上は正座させられてお説教を食らっていただろう。

一人の世界大戦の生き残りで、帰国後に病で他界したとても頑固一徹な人物だったらしい。
堪忍袋の緒が切れるとちゃぶ台をひっくり返すタイプだったのだそうだ。

もう一人の爺さんはとある運送会社の株主だった時期があり、少しばかり裕福な生活をしていたらしいが、デノミネーションで財産の殆どを失ったのだそうだ。
それなのに、困った人や近所の子供達にささやかながらも、年に一度自身の手打ちでうどんを振る舞ったり、子供達の喧嘩を観察しては仲裁に入ってたしなめていたそうだ。

二人に共通する点は、共に基本的に温厚であったという事だ。

そんな爺さん達にこってり絞られても返す言葉がない。
まさしく「申し訳」が立たない自身の失態だ。

今後の自分の人生について爺さんに尋ねたら何と言うのだろうか。
「豆腐の角に頭をぶつけろ」
程度なのかも知れないし、何も言わずにじっと僕の眼の奥を厳しい眼差しで射抜くように見つめながら微かにニヤリと笑うだけなのかも知れない。

叶わぬ夢だが、僕は一度でいいので爺さん達とじっくりと話をしてみたかった。子供の頃からの夢だ。

爺さん達はその温厚さで黙って状況を眺めて、煙管(きせる)から煙を立てながら、その目で何を見て、何を感じ取り、何を思うのか。

何と無く自分に似ているような気がするが、僕と爺さん達との大きな違いは「優れた洞察力」だろう。

心の内に何かと貯め込みがちで、ストレスの発生に気が付く事が出来ない(一応病症の一種らしいですが…)ために先に自分が壊れてしまう僕とは根本的な部分が違う筈なのだ。

今回の一件について、とんでもなく痛いゲンコツを食らわされるのか、それともそっと頭を撫でてくれるのか。
もしかしたらその両方なのかも知れない。

故に爺さんの反応を伺ってみたい。
何か自身を変える秘訣をおしえてもらえるといいのだが…。


母とは近いうちに二人居る爺さんの墓参りに一緒に行く約束をした。

できれば毎年欠かさず行かれるようになるといい。

既に他界された人と言葉を交わす事が出来るとして、まずは改めて爺さん達の墓参りで懺悔をするのが最優
先だな、と思った途端に少しだけ小さな溜め息が出た。

こんな時に、近いうちに頻繁に夢で出会えてたくさん話ができたら多少なりとも夢が叶った事になるのかも知れない。
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コメント

No title

良かったですね。
人生いろいろありますが、とりかえせる時間があるうちに気持ちが通じ合えたのですから。
大変な時だからなおさら良かったなあと思いました。

この前書けなかったなかに頼れる人に頼ることも考えてみてくださいというのがありました。
今分かり合えたのも連絡がとれたのももしかしたらおじいさんのメッセージかも?
な~んて、そういうこと言うとどっかの宗教かとうさんくさい目でみられそうな気もしますが
時と場合によっては頼られることが嬉しいってことあると思うのです。
お住まいが近いなら食事だけでも作ってもらえたら元気百倍なんじゃないかなあとか思ったりしました。
お盆も近いですしとにかく近いうちに会えそうで本当に良かったですね!

Re: No title

Mellow さん
コメントありがとうございます。

私が出身地を離れ、同級生も知人も全く周辺に居ないという状況下で、ふとしたご縁で友達になって下さる方が一人だけリアルで存在するのですが、彼は「縁」というものをとても大切にする方で、「寄り添うのも離れて行くのも縁だ」と言い切ります。

かろうじて、今後「生涯に渡って関われたらいいですね」なんて事を口にする人です。

彼も私の母との隔絶が消え失せた事を高く評価しました。

「人生なのだから、いろいろあるものですよ。それは生きている以上仕方のない事だし、それから逃れたら末路は決まってしまう。だったらとことんまでやってみましょうよ。可能な限り付き合いますよ。」

なんて、真っ昼間に電話をして来てくれました。

現在に居住地に移転して8年。友人ができるまでにどれだけ時間がかかったことやら…(笑)。

そんな彼が先日、お守りを私に買って来てくれました。
「効き目がどれだけあるのかも分からないし気休めかもしれないけれど。」

私も「万が一に彼が困った時に力になれるようになりたい」と切に思いました。

互いに議論を交わし、ダメと同調の指摘をきちんとできる間柄ですが、そんな彼が言うのです。

「とりつくろって嘘や偽りを企てたところで、その一端がバレたらそれまで。だから許せる範囲の部分まで正直に言い合いをしていきましょう。そうでなくちゃおもしろくないし、せっかくの縁が単なる無駄な過去という時間となって消え失せる。もったいないでしょ。」

ごもっともな事をサラリと言うのです。

そして、

「気遣いが出来ない人はスルーするか、人間ウォッチの対象として観察して楽しむんですよ。」

なんて結構キツい冗談も言いますが、基本的には自己犠牲を伴わずにキチンと誰かを何らかの形で些少でも助けられるものならと努力を惜しまない人です。
タイミングが会えばMellow さんにも紹介したい人物です。

彼のお陰で「割り切る勇気」を知る事が出来ました。そして今もなんとか生きています。

私にとって彼もMellow さんも「ふとしたきっかけ」繋がりですが、とても私の支えになったのは確かなんですよ。


本当に「ありがとう」です。

本当に本当に「ありがとう」なのです。

文字だけだと嘘くさくて嫌なのですが、「ありがとうございます」です!

これからもよろしくです。





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