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WHNP11 ブレーキオーバーホール その2

「あぁ、けんねるよ、お前もか…」


結局、元の木阿弥?




いやいや、「資源を大切に。」の一環です。






という事で、うんざりする程スクロールして下さいませ。


で、以前にも登場しました、我が愛車です。
WHNP11
↑かなり希少かと思いきゃ、クルマ買取会社の査定では最大で5万円だそうです。


日本国内の自動車査定のシステムの根本がズレているので楽しいクルマがどんどん減ってきてしまうのです。

ヨーロッパの有名自動車メーカーが先日発売を発表した2010年のポルシェ・ケイマン-Rなんて、乗り心地は無視だし、ゴージャスさも無視して、軽量化に突っ走り、かつ低燃費を実現するという、楽しいクルマ作りを決して忘れていない企業スタイルが本当に魅力的です。当たり前の様に加速は一流です。

ま、願わくば、価格をせめて半分くらいにして欲しいものですが…。

話が反れるのはいつもの事です。


さて今回は、以前取り上げたブレーキのオーバーホールのリアブレーキバージョンです。

走行中に、またまた引きずり現象という違和感を感じる様になったので、即座にリアブレーキを疑いました。

という事でこんな感じにセットします。
ジャッキアップ&ウマをセット
↑ジャッキアップします。

純正で付属するジャッキアップ用工具でもあるパンタグラフ式ジャッキは、非常に安定性の面で不安定です。そもそも、4輪あるうちのひとつのタイヤを交換する時に使用する程度の条件下での設計ですので、ちょっと車体を強く揺さぶるとぶっ倒れます。

なので、ウマを必ず要所に配置する様にセットします。
この画像にはありませんが、リアバンパーの内側にかかる様にウマをこの後でセットしました。

それからこんな画像を撮ります。
下回りを点検する為にこんな風にリフトアップです
↑実は先日、下回りを防錆処理しました。

誰にでもできる、お手軽防錆処理。勿論性能は折り紙付き。北欧の自動車メーカーの認定品を使っています。途中でヒントになる画像を挟みますのでお楽しみに。


では、早速本題に入っていきましょう。

タイヤを外します。
↑明らかにおかしなローターの減りです。

乗っているうちに馴染むものだと思って居ましたが、そういう訳には行かなかったらしいです。
で、ワイドトレッドスペーサーを外します。
タイヤを外します。
↑錆びております。

この面は何とかするしかないでしょう。

次はブレーキの重要保安部品である、ブレーキキャリパーをイジります。

ピストン側を取り外します。
↑明らかに車輌内側のパッドの減り方が異常です。

外側は交換した時のままに等しい状態です。
何が原因かをすぐに知る事になります。

左右両方外しました。
↑右側のものが、異常のあった方です。

見ただけですぐにお分かりでしょう?
ちょっとピストンをひねってみたんですが、ゴムパッキングの内側が錆びまくっています。
これでも車検はパスしてしまうんです。今時の車検はパッドの残り山と簡単な外観チェックしかしない所が多いですから。

ピンです。
↑外側と内側のユニットを接続するピンシャフトです。

分かりやすいように一応脱脂剤でグリスを落としてから撮影しました。ゴムのカバーで保護されているはずなんですが、錆びていますね…。

ゴムカバーがかぶさって居るはずの部分です。
↑このままグリスを塗っても意味がありません。

同じ事の繰り返しになるので、可能であれば新しいものに交換するのが定石ですが、今回ここまで酷いとは思っていなかったので、通常のオーバーホールキットとローターとパッドしか購入していません。なので錆を可能な限り落としてから、防錆剤とグリスで何とかしていきます。

キャリパーの片割れを外します。
↑キャリパーの片割れを外します。

同時に、ダミーのブレーキキャリパーをブレーキホースに接続して、無駄なオイルの流出を最低限に収めます。
右下に転がっているのはサイドブレーキのワイヤーです。この機構があるが故にリアブレーキキャリパーのオーバーホールは面倒な作業が伴います。

リアハブの現状。
↑よくこれで峠を攻めていましたね状態です。

ハブです。
↑ハブですが、ここには以前防錆剤を塗布しておいたので、錆びは進行していませんでしたが、錆びている事には変わりありません。

今回も防錆剤を後ほどヌリヌリします。

さて、ローターはどうでしょうか。
ローター表側。
↑凄くありえない磨耗面です。

ローター裏側。
↑裏側は普通の「あたり」が出ている様にも見えます。

新しいローターを並べてみます。
↑まぁ、この位の違いは想定していましたが、大きな違いです(笑)

ただ、新しく購入したものがニッサン純正のものではなく、ブレーキパーツの製造会社によるノンブランド風の廉価版なので、サービスタップ(固着してローターが外せない時に専用のネジ穴に適切なネジを締め込んでいってローターを外す為の穴)がありません。
次回の交換時に固着していたら違った方法で取り外すしかありません。





と言う訳で…、
キャリパーをバラしていきます。
↑外が寒いので家の中で作業をします。

問題のブレーキキャリパーをバラしていきます。
それにしても凄い錆び方です。

ピストンを抜きます。
↑リアブレーキ特有の構造で、ピストンはクルクル左へ回すと抜けてきます。

ピストンを分解。
↑リアブレーキ独特の構造のピストン側です。

一番右のクリップはオーバーホールキットに新しいものが含まれているので、それを使います。

ピストンはさっさと組みます。
↑ピストンは難しい事は無いので、パーツの順番を間違えないように組みます。

が、全ての部品を脱脂洗浄し、ピストンに至っては、フロントの時と同じ様に耐水ペーパー(#1000)で磨いて錆を極力落としました。

次回のオーバーホール時にはフロントもリアも、ピストンの交換が必要になるでしょう。
またはキャリパーのアッセンブリ交換ですね。

上の画像で特筆しなければならないのは、あのサビサビだったピストンが右側で、大した事無さそうだった方のピストンが左側です。明らかに左のほうがコンディションが悪いです。

シリンダー側サイドブレーキレバー。
↑スプリングは手工具であっさり外れるので外してしまいます。

シリンダー側を分解します。
↑一応中味はこんな感じです。

もう片方もバラします。
↑これはもう片方の方です。脱脂しました。

脱脂した状態だとよく分かりますね。
ちなみに一番右の白みがかった丸い輪っこは、オーバーホールキットの中に含まれている新らしいゴムパッキングです。

シリンダーを洗いました。
↑シリンダーを水と洗剤で洗ってみました。

錆があちこちに発生していましたが、耐水ペーパーでやり過ぎないように軽く磨きます。やり過ぎは禁物です。ちなみに中央奥の茶色いものは油脂のシミです。通常ではありえない事ですが、いかにメンテナンスを怠っていたのかが伺える証拠ですね。これは強力なアルカリ系脱脂剤で分解すると取れます。

パーツを組みます。
↑パーツを全て洗って元にもどしました。

各シリンダーには外れ止めのクリップが二つ必要ですが、それらもオーバーホールキットに含まれている新しいものにしました。古いものも特段に傷んでいなかったので使えるんですけど、それは予備に取っておく事にしました。

ちなみに、シリンダー側のパーツの組み込みは、ちょっと苦労します。ふたつ前の画像の右端に分かり辛く写っているスプリングが強敵になるのです。コイツをどうやって押さえ込みつつクリップをハメ込むかがポイントです。まぁ、プーラーがあればどうって事は無いんですが、持ち合わせていなかったのであれこれ試行錯誤の上、最初の組み込みには1時間かかってしまいましたが、もうひとつの方は5分で組み込みができました。

という事で、専用のグリス(オーバーホールキットに同梱)を使いながらシリンダー内側のゴムシールとシリンダーとピストンを保護するカバーシールを取り付けてから、ピストン本体の外周にもそのグリスをしっかり塗ってシリンダーにはめ込んでいきます。
先述の通り、リアブレーキのピストンは回す事で伸縮するので、今度は右回しに回しつつ、カバーシールをピストンに被せていきます。

途中経過です。ここまでは手が離せませんでした。
↑左側は取り付けが終わったものです。

右側が、後はネジ込むだけの状態になったピストンです。
専用グリスは右端に写っていますが、量が限られているので無駄遣いしない様に注意して、でも、ケチったりする事の無い様に塗っていきます。


組み込み完了です。
↑ピストンの組み込みはこれで完了です。


防錆剤をタップリと。
↑先程錆びまくっていた部分の深い錆びはタガネで落としてから防錆剤を染み込ませます。

僕が使っている防錆剤は2種類の特性の異なるものを二重重ねにして使うものです。
最初に浸透性の高いものをスプレーで塗布し、それから保護用のものを上から塗布するのです。

結局、鉄等の錆びる性質のある金属は、酸素と触れる事で酸化して行ってしまいます。それらを元に戻すには還元という化学反応が有効ですが、自動車の様に複雑に様々な材質の部品やオイルが組み込まれたものを還元作用をもたらす薬品に浸漬するのはほぼ不可能というか、無謀な行為なので、これ以上の酸化を押さえ込む方向で臨むのがベストだと言う事なのでしょう。
要するに、金属が酸素に触れない様にしてしまえばよい訳です。

塗装も有効です。
しかし、塗装にはひとつだけ欠点があります。
硬化するという点です。
塗料が硬化する時、何が変化するかと言うと、その容積です。塗装を施したその時は良いのですが、塗装が乾き、硬化していくと容積が減り、奥深い錆び等の孔状のものや亀裂の中に染み込んだ塗装と金属の間には隙間が発生してしまいます。そこへは空気も水も容易に浸入します。なので酸化を抑える事はできないのです。

車検などで車体の下回りに塗られる「シャーシブラック」は、純然たる「塗装」なので、既に発生した錆を止める事はできません。そのくせ、車検整備業者は「錆び止め」という名目でシャーブラックを塗りたがります。粗利率が高いからです。つまり、原価が恐ろしい程お安いのです。で、一年半ほどで剥げ落ちてくる。またシャーシブラックを塗りましょう…の繰り返しです。

という事で、僕は北欧製の錆び止め剤を愛用しています。一度塗ると最低3年は持ちます。環境に安全な材料で構成されているため、3年に一度の追加塗布は必要になります。6年程前から使用していますが本当に錆が進行しないので性能は実証済みと言って良いでしょう。

ローターを組みます。
↑ローターを組んで新しいパッドを組みます。

二層目の防錆剤の色がシルバーなので分かり辛いですが、ちょこまかと二層になる様に防錆剤を塗りながら組み上げていきます。

ピンシャフトを組み込みます。
↑ピンシャフトを組み込んでキャリパーのシリンダー&ピストンを取り付けます。

キャリパーを組み上げたところです。
↑こんな感じになります。

ローターは塗装によって使用されるまでに錆が発生するのを抑えるタイプの製品と、油脂を塗りまくって錆びないようにしておくものとに分かれますが、今回のは前者でした。後者の場合は使用前にしっかり脱脂する必要があります。

ブレーキホースを接続してエア抜きをします。
↑ブレーキのエア抜きをします。

この作業を一人でやるのはなかなか難しいです。
特にリアキャリパーの場合は、内部の構造が複雑なため、フロントの様にあっさりとエアが抜けずに、内部に空気が滞留する可能性が高いのです。

と言う訳で、家でゴロゴロしている人に頼んでブレーキペダルを踏んでもらう事にします。
エンジンをかけて、キャリパーのエア抜きバルブを少し緩め、マスターシリンダー(エンジンルームの中のブレーキオイルの入っている所)の蓋を開け、まずは新しいブレーキフルード(ブレーキオイルのこと)を追加し、最初は自分でブレーキペダルをガシガシ踏みます。
そのうちにピューっとブレーキのあたりでオイルが吹き出す音がするので、そしたらゴロゴロしていた人にブレーキを踏んでもらいます。

ブレーキを2,3度踏んでもらいながら、気泡が飛び出してこないかどうかを確認します。OKなら最後のひと踏みの間にエア抜きバルブを締め込んでしまいます。
これをもう一方のキャリパーでも行います。

終わったら車体に飛び付いたブレーキパーツクリーナースプレーで、ブレーキフルードを綺麗に洗い流してしまいます。このブレーキフルードは酸化しやすく、付着した部分を錆びやすくするという性質がありからです。

洗い終わったら、バルブに蓋をします。これもオーバーホールキットに同梱されています。

この作業で減ったブレーキフルードは必ず適量まで足しておきましょう。


今回使用したスプレー。
↑ヒントが隠されている画像です。

ワイドトレッドスペーサーを装着。
↑ワイドトレッドスペーサーを取り付けます。

防錆剤を塗った後で、締め付けトルクは1300kgfです。ちょっと強めなのは、ホイールを取り付けた後に再度まし締めするのが面倒というずぼらな理由からです。本当は、軽く走行してブレーキ周辺が温まった後に適正トルクで締め付けるのが基本です。

という事で、この辺はサラッと流していただいて、足廻り最後の手入れです。

ジュラルミン製ナット。
↑ジュラルミン製ナット、17HEXです。

貫通穴のタイプは色々と出回っているのですが、袋ナット(外から見て穴が開いていない形状)のアルミ製ナットが意外と少ないので、探すのに苦労しました。
今まで使用していた鉄製ホイールナットがいかにダメなヤツかと思い知らされたので、今回アルミ製(ジュラルミン製)に交換して軽量化にもトライしてみる事にしました。

ナットの比較。
↑右が鉄製ナットに黒い塗装をしたものの成れの果てです。

左が今回入手したジュラルミン製ナットです。色は4色ほどありましたが、黒色が無かったので、一番おとなしいチタンカラーというものを取り寄せませした。
当たり前の様ですが、近所のカー用品店には置いてありませんでした。
期待もしていませんでしたけど。

アルミ製のナット(ジュラルミンは、アルミとその他の金属の合金で、その混合割合によって材質規格が変わります。ちなみに今回購入したものは、A7075です。)の締め付けトルクは、1200kgfです。締め過ぎるとネジが割れます。トルクレンチで締め付けましょう。




※続編があります。要ご期待!(勘弁してくれ…。)
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コメント

今の車検ってそんなことになってるんだ…恐ろしい!
それにしても前回も驚かされましたが、けんねるさんすごいわ!
素晴らしい知識と技術。
愛車って言うけど、こんな愛されて車も幸せね!
私も愛機のメンテナンスから始めようかしら。
愛機の名はPSPと言います。
今日のタイトルを一瞬MHPと見間違えたなんて言えない…

puririさまへ

車検あがりに、ホイールナットを素手で回してクルクルって緩んできた時に、車検整備業者への「不信感」がマックスになりましたね。願わくばお願いだから触らないでって事で、自分で可能な限り整備してしまおうというスタンスに変わりました。
今年は日産のディーラーと近所の自動車整備業者を巻き込んでひと騒動起こしました。フロント足回りから異音がするjので直してという依頼内容で車を預けてみました。結局解決せず、一ヶ月も車が帰ってこなかった挙句に、ベアリングの中に砂か小石が入り込んだのでは…という返答が。で、ベアリングメーカーにも連絡して各部署から「ありえません」という回答を得た事を報告した上に、整備会社が怪しいと疑った部位を全て別の日産ディーラーで交換しました。でも症状は同じ。で、理論的に説明を求めて書類で回答を…と攻め上げ、部品代が誤診をしたディーラーから帰ってきました。
もう一言欲しかったですね。

「すみません」とか「技術不足でした」とか。


結局自分でバラして、部品の計測と、組み付けの状態をチェックして、これだと思う部位に着目して手を加えたら音がなくなりました。処理時間は1時間です。

本当の経験を積んだ技術者が減っている事は忌忌しき事態ですね。

あー、コワっ!


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