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ヨメさんコラム

『私のお祖父さんのこと(2)』




私のお祖父ちゃんは生前に、よくお経を詠んでいた。
それは、父さんから聞かされていて私もよく知っている。


私:「お爺ちゃんが信心深かったのは父さんの生まれる前からなの?」
父:「ああ~?信心深かったのはお袋の方で親父じゃないぞ。」
私:「え?信心深くないのにお経を詠むのが上手だったの?」
父:「ああ、親父は坊さんが舌を巻くほど上手かったよ。
でも、それは亡くした自分の子供のためにあげてたお経なんだよ。」
私:「そうだったの?それは知らなかったなぁ~。」
父:「俺は5男坊だって言ったよな?」
私:「うん、言ってたね。縁を切っちゃった20歳年上のお兄ちゃんと亡くなった男の子とお姉さんと3歳年上のお兄ちゃんとお父さんの5人兄弟なんだよね。」
父:「それだと、男兄弟だけ数えると俺は4男坊になるだろが…」
私:「え?あっ、そうか…あれ?」
父:「お袋は全部で7人子供を産んだんだ。」
私:「あれ?私の記憶違い~?(ごめんなさい。)」
父:「うちの墓の墓石の後ろに3人の名前が書いてあるわ。」
私:「へ~、そうだったんだ~!私、亡くなったのは男の子一人だけだと思ってた。」
父:「今なら治せる病気や怪我が、あの頃では命取りになる時代だったんだよ。
一番上の兄貴の下に女がおって、それが21歳の時に腹膜炎で亡くなった。
その次の男の子は小学生の時に病気で亡くなって、その次の子は産まれた時に泣かなかったって言うで死産だな。
でも、それは親父が話してくれたことで俺の産まれる随分と前のことだから実際には俺は兄弟に会ってないんだ。
きっと、21歳で亡くなった姉ちゃんが生きてる間に下の男二人が亡くなってるんだな。
姉ちゃんは21歳で亡くなったで、兄弟の死をしっかり見てたと思うぞ。」
私:「そっか、子供を亡くしてお爺ちゃんは悲しかったんだね。」
父:「親父が『死んだ子に俺がしてやれることはこれくらいしかない。』って言っとったわ。」
私:「そうだったの…。なんか、信心深いからお経を詠んでると思い込んでたことが申し訳なく思えるよ。」
父:「でも、そんな親父の気持ちを知ってるのは俺だけだ。」
私:「なんで?」
父:「俺は親父が年を取った時の子だから、親父が若くてやんちゃしてた時を知らんわけだ。
だから、俺は親父に殴られたこともなきゃ、酒乱で手が付けられないなんて経験もないんだよ。
俺が20歳を過ぎた時に親父は70歳を過ぎてたからな…。
小さな親父だったから酔いつぶれたところで俺が軽々持ち上げられたよ…。
冬に小さい体を丸くして、はんてんを羽織り、火鉢を抱えながら餅を焼いたり、スルメを焼いて酒を呑んでた。
俺は、暇があると親父の所に行って昔話が面白くて聞いてたんだ…親父は物静かだったけど俺にだけは何でも話してくれたよ。
他の家族はお袋でさえ親父のことを嫌ってたから話してないんじゃねぇか?」
私:「お爺ちゃん…可哀相だね。」
父:「そりゃ、しょうがねぇ~な。
俺は知らんけど嫌われるようなことしてきたんだろ。」




(明日へ つづく)
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