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ヨメさんコラム

『私の家族(9)~両親の子供の頃~』





黒犬のおばちゃんが出してくれた『茶碗蒸し』。

今までに見たことも聞いたこともない黄い色をしたプルプルしている食べ物。

でも、おばちゃんに『さっきのニワトリはここに入ってるの?』と聞くと、おばちゃんは『ああ、そうだよ!』と言った。
庭の隅にぶら下げられていたニワトリが脳裏に浮かぶ…。

そりゃ~、4歳か5歳の子供にはキツいなぁ~。
今、現在『平気で鶏肉を食べてるくせに!ケン○ッキーフライドチキンも好きだろ!』と言われたら返す言葉も無いけれど…。

でも、気持ち悪くなってしまった父さんの気持ちはわかる。



父:「おばさんが『いいかね~、よく覚えとかないかんよ。人が生きるには生きてる物の命を絶って戴くしかないんだわ。
人は命を戴いて生かしてもらっとるんだがね…。
だで、食べにゃ!食べ物を粗末にするのは命を粗末にすることだで!
とにかく、少しでいいで口に入れてみや。』って言うからな。
俺は恐る恐る『えい、やあー!』と茶碗蒸しを口に入れてみたんだ。」
私:「うんうん。」
父:「そしたらなぁ…。」
私:「うん。」

父さんは手にお椀を持ったような格好をして目を真ん丸にしながら言った。

父:「これが、ものすごく美味いんだよ!」
私:「あはははは(大笑い)」
ジェスチャー付きの表現が面白かった!

父:「もう、『うまい!うまい!』ってバクバク食べた。
田舎の茶碗蒸しの入れ物は茶道の茶器くらい大きな器で一杯食べたらお腹がいっぱいになるくらい大きかったんだけど…。
俺が、あまりの美味さに喜んで食べるもんだから黒犬のおばちゃんが自分の分も差出して『そんなに美味いなら、これも食え』ってくれたんだよ。
本当にあの茶碗蒸しは美味かった。」
私:「へー!そんな美味しい茶碗蒸し作ってみたいなぁ~。中には何が入ってた?鶏肉が入ってたの?」
父:「う~ん、中身は…鶏肉以外に覚えがないなぁ~。
でも、あんな当時、たまごが貴重品で普通じゃめったに口に入らなかったんだよ。
病気したり、特別な日しか食べられんかったんだ。
だけど、おばちゃんの所にはニワトリがおったもんでたまごもあったんだろうなぁ。

ありゃ、本当に美味かったぁ~。あの味が今でも忘れられん!
それが俺の鮮明に覚えている一番古い記憶だな。」
私:「なるほど!そうか、面白かったよ。ありがとう。
今度、また違う話しを聞かせてよ。」と言って笑った。
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コメント

YUKIも小さいときに身に覚えがあります。

大晦日には裏庭で3羽いた鶏・・
元旦の早朝には1羽減り、夜には鶏鍋・・(笑)二日目には又1羽減り・・と、日替わりで鶏料理を食してました。さすがにさばいてる所は見せられませんでしたが…(苦笑)

YUKI様へ

ウチも子供の頃の風景にそういうのがあります。
特に爺さんが亡くなってからは、婆ちゃんは殺生が嫌で嫌で、専門の人にお金を支払って捌いてもらってました。
僕が子供の頃、首を刎ねられ、走り回るニワトリの姿を見たときに、こうしなくちゃ人は肉を食べられないんだと小学生ながら実感しました。

社会人になって、生肉関係の業者さんとお話する機会があったのですが、「ワシらは天国には絶対行けねぇなぁ。これだけ殺生してれば仕方が無い。もう諦めてるよ。」なんて話していました。
解っていながらも命を奪わねばならない立場って、とても複雑な気持ちになりますね。




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長野県発
ウチのワンコ達、その他、自分の周りでホットなものを順次掲載していきます

 

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