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ヨメさんコラム

『私の家族(6)~両親の子供の頃~』




父さんに質問をした。
私:「父さんの記憶の中にある一番最初の記憶って何?」
父:「貧乏」
私:「貧乏?いや~、あの~、記憶を逆上って最初にある記憶のことなんだけど…。
物心ついて貧乏だと思ったのは何歳くらいの時の記憶かなぁ?」
父:「うう~ん、俺が親父に付いて買い出しに行った時だからなぁ…」
私:「買い出しに付いて行ったって言うと自分も歩いてるんだよね?じゃあ、2、3歳くらいかなぁ?」
父:「う~ん、そうかなぁ?
俺は、親父を『父さん』って呼べなかったもんで『じぃじ』って呼んで後をくっついて歩いてたなぁ。」
私:「なんで呼べなかったの?お祖父ちゃんが歳が大きかったから?」
父:「うん、親父が54か55の時の子でお袋が10歳年下だったから40の半ばで俺を産んだだろ。
お袋が『えらく年を取ってから出来た子だから恥ずかしい』って言って名前もつけてくれんくてなぁ。
それで、20歳年上の兄貴にお袋が『お前さんに任せる』って言って…
『それじゃ可哀相だって』長男が俺の名前をつけて役所に届けてくれたんだよ。」
私:「まさか、お兄ちゃんの子として提出してないよね?」
父:「それはない!俺は5男坊として親父とお袋に育てられた!」
私:「そうか、良かった。5男坊?
私は、3人しか知らないけど…。」
父:「今の戸籍では4人兄弟で俺は末っ子になってるけど、本当は5人兄弟の末っ子なんだよ。
俺の上に兄貴がもう一人居たんだけど、幼い時に死んでなぁ。
そしたら、その後で空襲で役所が燃えて書類が全部燃えたんだよ。
ほいで、その時に役場の人が戸籍の確認に家に来たんだけど…。
親父が死んだ兄弟の事を忘れて今いる家族だけの事を報告したら、死んだ兄貴が戸籍から漏れちまって…。
それが、わかってからお袋が親父に散々文句を言ってたけども。
役場にも掛け合ったけど…混乱してる時代でもあったから聞き届けてもらえなんで…。
結局、戸籍は直らず終いだわ。お袋は5人子供を産んどるんだけどな。」
私:「でも、父さんは兄弟のことを忘れてないんだね。」
父:「と言っても…俺も会ってはないんだけどな。
お袋から聞かされて育って来たもんで兄弟を忘れないで居ることが俺が唯一してやれる供養だと思っとるんだ。」
私:「そうか…。
でも…名古屋に空襲があったんだね?知らなかったよ!」
父:「俺も赤ん坊だったもんで…でも、役場は燃えたらしいぞ。
うちは残ったんだけどな。」
私:「そうだったんだぁ~。」





(明日へ つづく)
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