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ヨメさんコラム

『半蔵の大変な日々』(2)



病院に入り、受付を済ませ、待合室で半蔵を抱っこして待っていると、ほど無くして名前を呼ばれた。

導かれるまま診察室に入る。
半蔵を看護師さんに預けると、そのまま腰の高さくらいの診察台に半蔵は乗せられた。
獣医の先生が半蔵に聴診器を当てる。

そして、私達は先生から今回の手術の最終の説明と確認を受けた。

こういう時、お医者さんは最悪の状態を想定してお話をしてくださるのだろう。

でも、それを私という人間は流して聞けないものだから、先生の話を聞くたびに勝手に想像した映像にクラクラしてしまうのだった。

①全身麻酔の種類や量によっては死に至ることもあります。

『これは、事前にテストを済ませてありますから大丈夫です。』

②稀に麻酔をした時に喉の奥が腫れ上がり、気管を塞ぎ呼吸が出来なくなる場合があります。
それは、麻酔をしてみないと分からないので…その時は、喉の膨んだ部分をグル~と切除して呼吸を確保する手術を同時に行います。

『それは、承諾していただけますか?』
『はい。』としか言い様がない。

③麻酔から覚めた後、抗体が変化して自分の赤血球を攻撃してしまうことがあるんですね。
その時は、即こちらも対応しますのでご心配なさらないで下さい。入院が長引くことになりますが適切に処置します。
でも、これも稀なケースなのであまり心配なさらないで下さい。

『はぁ~、まぁ~、何をどう言われましても心配であります!!』


「では、お預かりしますね。待合室でお待ち下さい。」

「はい…、お願いします。」


私達は、看護婦さんの腕の中で小刻みに振るえる半蔵を診察室に残して待合室へと戻った。

待合室のイスに座ると落ち着く間もなくケンネル旦那様が受付に呼ばれた…
「こちらの内容をご確認いただいて了承いただけましたら、こちらにお名前を書き込んで下さい。」

私は、横から覗いた…そこには、「誓約書」と書かれた用紙が置かれていた。

私は、自分が手術をした時に父親が「誓約書を書いた」と言っていたのを思い出した。

私の手術が無事に終わり、普通の生活に戻った時に父親が話してくれたこと…
「痛み止めを打って寝ている、お前の横で俺は誓約書にサインを書いた。
でも、それは…、お前が手術で死んでも文句が言えなくなるってことだ。
でも、サインを書かないと手術は出来ない。
あんなに辛い気持ちで名前を書いたのはあれが初めてだった。」と話してくれたのを思い出した。

旦那様が半蔵の手術の誓約書を読んでうなずくと名前を書いていた。


そんな時、診察室の方でバタバタと慌ただしくなったのに気付いた。

そして、獣医の先生が診察室から顔を出し、私達を呼び止めた。

私達は、再び診察室へと入った。

私は慌てている先生の様子になんだか胸騒ぎがした。

先生:「今、念のためにレントゲンを撮りました。そしたら…」
と、見せられたレントゲン写真に明らかに針金のような黒い影が映し出されていた。

先生:「何か飲み込んでいるようなんですが心当たりはありますか?」


私達は、息を飲んだ。


(明日へ つづく)
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タグ : わんこ

コメント

ひゃー!!大変!
な、何が?

ふーたまま様へ

もう、私も吹っ飛ぶほど…
脳みそに汗をかいてしまうほどの衝撃を受けました。

半蔵に謝らなくては…ごめんなさい。


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長野県発
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