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ヨメさんコラム:コロについて・7

『コロとの出会い~4~』



玄関まで出て来てくれた父の顔を見るなり頭を下げて子犬を飼いたいと懇願した、私。
それは、緊張で強張った顔を父に見られないようにするためでもあった。
その後、女の子が子犬の身の上を説明した。

父は黙ったまま険しい顔をして子犬を見ていた。

それから、ゆっくりと父は口を開いた。

父:「俺は秋田犬を亡くした時に、あんまりにも悲しくて『こんなに辛い思いをするなら2度と犬は飼わん方がいい』と思ったんだ。
だから、ココに来る時に動物は飼わん!と決めて来た。」

私は、その言葉にショックを受けた。

「動物は飼わん!と決めて来た。」と言われたことではなく!

秋田犬を亡くした時に父が悲しんでいたことを知った事がショックだった。

2年程前、秋田犬を亡くした時に私は母さんと一緒に泣いていた。
その時、父は押し黙って黙々と秋田犬の亡骸を埋葬する準備をしていた。
愛犬を亡くした時にまで、とても冷静な父に私は寂しさを感じていたのだ。

ところが、まさか…その父が秋田犬を亡くした時にそんな気持ちになっていたなんて全然知らなかった。
秋田犬を愛していたからこそ、一刻も早く弔(とむら)ってあげようとしていた父の気持ち。

そんな父の気持ちなど私は今まで考えたこともなく過ごしていたんだ。

それも2年間も…。

そう思ったら…父を誤解していた事も、何も知らなかった自分の事も、父の気持ちを察しようともしなかった浅はかさも全て申し訳なく思えて仕方なかった。

父は厳しいだけではなく、溢れんばかりの愛情を持っている人なのだ。
そう、私はその中で育ったのだから一番に理解していなくてはいけないのに…。
全然、知らなかった。

これ以上、私の身勝手な思いや行動で父の気持ちを無視するような事をしてはいけない…。
そうなんだよね!
そうなんだけど…そうだけど…でもね…でもね(>_<)。

「この子犬を飼いたいんです!」私から出たのは気持ちとは裏腹に、この言葉だった。

父は、玄関でかがみ込み子犬に顔を近付けた。

久しぶりに犬に触れられたためか父の顔が朗らかになった。

父:「それにしても、かなり大きくなってるんじゃないか?
ちゃんと、しつけはしてあるのかなぁ?」
女の子:「生まれてから半年くらいで一年は経ってないと思うんですが、私もはっきり分かってなくて…。
名前もつけてないし、何も教えていません…。」
父:「そうかぁ~。一番、大切な時期に何も教えてもらってないのか、お前は。
今からじゃ何も覚えられんかも知れんな。
しかし、「うん」とも「すん」とも言わんな~。まさか、声帯を取ったりしてないわな?」
女の子:「そ、そういことはしてません。」
父:「ほ~、そうか。そりゃ、良かった。」
その後、私も父の顔色を見ながら必死にお願いをしてみた。
でも、やはり最後は父の判断に委ねるしかない。
うちでは、父の意見が絶対だ。

女の子も次に出る言葉がなく、父が子犬をかまっているのを黙って見つめていた。



(明日へ つづく)
ヨメ:著
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タグ : わんこ

コメント

こんにちは

ケンネルお嫁さんのお父さん
とっても素敵な方ですね。
うらやましいです。
文面からもコロちゃんに対する愛情が溢れてくるみたいです。
次の言葉が待ち遠しいな^^

たるとの うずまき日記に変わりました。これからもよろしくお願いします。
http://suzunya.blog80.fc2.com/

お父さま

文章から察して、昔ながらの一本筋の通った、本当の意味で
良いお父さまのような気がしますi-260
最近はこういった父親が少なくなった気がしてなりませんが。。

それでは、続き楽しみにしていま~すi-228

鈴さまへ

わあ~、そんな風に私のお父さんのことを言ってもらえるなんて嬉しいです。

父は、私の幼い頃から仕事ばかりで家にはあまりいませんでした。
そのうち、よく言う「父さんの下着と私の物は一緒に洗わないで~!」という反抗期になりまして…
父さんとは、ろくに話しもしてませんでした。

今、思うと1人で何も出来ないくせに生意気を言ってましたね。
恥ずかしい。
父さんが良い人だと気付いてから、まだ、そんなに時間が経っていません。
その時、その時に父さんがくれた言葉はいつも優しかったのに素直に受け入れられなかったバカな私なのです。

でも…父を誉めてもらえるのって照れくさいですが嬉しいものですね。
ありがとうございます。


鈴さんへ  
引越しアドレスの件は了解しました!と旦那様が言っておりました。

りな様へ

そうですね!

>昔ながらの一本筋の通った、本当の意味で良いお父さま

私も、父さんに対してりなさんと同じような印象を持ってます(笑)。

父は、昔から男前だったみたいです。
父さんのお父さん(祖父)が40歳過ぎの時の子供だったそうなので成人した時には、もう親に頼れなかったそうです。
だから、1人で頑張って生きてきたんだ。と、今はよく話してくれます。

あの頃は、「子供には、俺と同じ思いをさせないように…」と仕事を頑張ってくれていたのに幼い私は素直になれなくて本当にバカでした。
父のことを誉めてくださって(*^^*)
照れくさいですが…とても嬉しいです。
ありがとうございます。

こんばんは^^

素敵なお父様ですね^^
男はかくありたいものです。

シンさんへ

シンさん、私の父を誉めてくださいまして本当にありがとうございます。

私も両親の生き方を真似したいと常日ごろ思ってはいるんですが…、
親が立派だと子供は甘えててダメなのかな~?と思う時がありますね。
私には、こんなに近くに良い見本がいるんだから見習いたいと思います。

でも、あの頃の父の歳に近付いた時に私は同じ事が言える大人になれるだろうか…無理なような気がします(><)。


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