コロとの思い出~2~』



コロは、父さんの作ったハウスの上に上り周りの景色を楽しんでいたようだった。

でも、父さんは…
「まさか、屋根に跳び上るなんて思いもせんかったなぁ~。
屋根の三角がかなりキツイから今度、平らにするかな…」と言っていた。


でも、父の言う「今度」がなかなか来なくてコロは毎日、毎日せっせっと三角の屋根に飛び乗っていた。

三角の屋根の上で得意気なコロが…また、かわいかった(*^_^*)。

私もコロの穏やかさを見習いたいと思っていた。



私が受けたイジメの記憶は…。


正直に言うと…それは、私を卑屈にさせた。

意味も無くいつも不安で、恐くて、人間不信だった。

だけど、気持ちは寂しいので自分に近付いて来て上手い言葉を使う人が良い人なのか悪い人なのか区別ができずにその気にさせられて…よくダマされた。

その繰り返しにうんざりしながら、また私は卑屈になっていった。

そんな事を繰り返していた日常だった。



それでも、中学を卒業して高校へ進学し、高校を卒業後に地元の大手の造り酒屋へと就職した。

迷いながら、迷いながら生きている私をコロは、みんな知っててくれた。


社会に適応できない幼い心の私は、なかなか上手く人間関係を築けなかった。

仕事だけをしていればいいのに…どうして人間関係は職場に付きまとうんだろう。

人と上手く付き合って来た記憶が無いから…
どうしていいのか分からず毎日が辛かった。

そして、仕事以外で気をつかい疲れた身体を引きずりながら家に帰るとパタパタ…バタバタ…という音が私を出迎えてくれる。

私は、コロの居る所へ顔を出す。



そこには…、笑ってるみたいな顔をしたコロがいた。

どうして、犬って笑ってる顔に見えるのかなぁ?

とんがった顔だからかなぁ?

人の気持ちを和やかにしたいと願ってくれているからなのかなぁ?


「おかえりなさい!おかえりなさい!
僕は今日も、しっかりと僕達の家を守っていたよ!」
エヘッ!と笑って言ってくれてる気がした。


辛い時に、その屈託(くったく)のない笑顔にはホントに助けてもらった。

この笑顔に癒せられない辛い気持ちなんてないと思えるくらいコロは良い顔なんだ!

私から、コロに求めるものなど無いはずなんだけど…。
いつも、コロは私に何かを与えてくれた。

コロを見ると涙が出た。

不器用な自分にも涙が出た。

だけど、こんな自分を嫌いにはならなかった。

そして…。

また明日も会社に行こうと思った。

誰かのためじゃなく自分のために…

早く、コロのように辛い過去を大きな優しさに変えたいと願って…

コロに『お手』をしてもっらった。



(明日へ つづく)
ヨメ:著
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