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『パズルのような記憶』

子供の頃の記憶は、どうして断片的にしかないんだろう?

まず、私の父親の友達に秋田犬の繁殖所をやっているおじさんがいた。
「とてもウマが合う」という表現を父親がしていた記憶がある。
富士(メスの秋田犬)はそのおじさんから譲ってもらった犬だった。
でも富士が家に来たのは私が幼稚園の年長さんだったのか…、小学校に上がっていた頃なのか…もっと前にいたのか…さだかではない。

とにかく富士は、さすがに父親の友達から譲られただけあってコンクールに出せるくらい立派な犬だった。
「血統も良く申し分ない!日本一に何度もなってる秋田犬の子供だぞ。
ピンと立った耳、背筋も伸び、立ち姿も美しい…さすが、〇〇君(父親の友達の名前)が選んでくれた犬だなぁ( ̄▽ ̄)」
それが父親の自慢だったらしく何度も何度も繰り返し聞かされて私でも忘れなかった記憶になっている。
私の中にある富士の姿は子供ではなく私より大きい成犬の姿だ。

そして次の記憶は…、
おじさんの家に遊びに行き、同年のお子さんと遊んでいる自分。
母さんが私に向かって、
「絶対に外に出てはダメだよ!ここにいなさい!」と少し怖い顔をして部屋から出ていった様子。
子供たちだけが残され「何があるの?」と一緒に遊んでいた子に聞くと黙って外の音が聞こえる部屋に連れて行ってくれた。
外では犬舎に明かりが点いていて父親と友達のおじさんの声がした。
窓があるけど…部屋の壁が邪魔して上手く見えない。
そのうち、「そっち押さえて!逃がさんように」
と聞こえた一瞬後…
犬の悲鳴のような声が「ギャギャギャギャン…」と響いた。
私は驚いて耳をふさぎお友達に「何?」と聞いてみた。
しかし、うつむいて何も応えてはくれなかった。
今、思えば父親の友達の家は繁殖所だったのでお友達の子は頻繁にあの悲鳴を聞いていたんだと思う。
大人のエゴのような、矛盾や葛藤の中で何も言えずに苦しんでいたように思えてならない。
私の問い掛けに応えずうつむいていた時のお友達の表情は…もう何かを諦めているような、でも寂しそうな顔だった。
その顔を見た私はそれ以上の言葉が出せず何も言わずに最初に母さんから「外に出るな」と約束させられた部屋へと戻った。
その後、私は普通に親と接することができたんだろうか?
おじさんの顔をちゃんと見ることができたんだろうか?
その部分の記憶は、まったくない。

しかし、その後で富士の体型が変わっていったのを覚えている。


(明日へ つづく)
ヨメ:著

<一体何が…>
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